よく豆腐入れたら「ヘルシー」って言うけれど．．．
私、以前から気になっていたんですね。
むやみやたらに使用する「豆腐＝ヘルシー」という概念。
もちろん、例えばバターやクリームチーズのようなカロリーが高いものの代用として
豆腐を使うとかなら「ヘルシー（健康的）」というのは合ってると思います。
しかし、時々なんにもヘルシーじゃない時に「豆腐＝ヘルシー」って使いすぎだと思うんですよね。
豆腐＝ヘルシーとは言いきれない例
例えば．．．
①ホットケーキミックスの中に豆腐を入れたからヘルシー？
→これ、牛乳の代わりにってことですよね。牛乳と豆腐のカロリーって
同じ１００ｇとすると、あまり変わらないです。なんなら豆腐の方が高いですよ。
ビタミンB1は豆腐の方が多いですが、ビタミンB2は牛乳の方が多いので
栄養面で言えば、（目的にもよりますが）どっちもどっちといった印象です。
もちろん、牛乳をカットしたい、アレルギーがある、動物性脂肪を控えたいかたにとっては「ヘルシー」でしょうが。
②白玉粉に豆腐を入れたからヘルシー
→これは、白玉粉に加えるお水の代わりに豆腐を入れて「ヘルシー」と言っているケースです
この場合だと、カロリー０のお水だったのを、豆腐を加えることでカロリーという面ではプラスになっていますよね。
だったら、そのままお水を加えていた方が「低カロリー」なのに何故かイメージとしては
”豆腐入り白玉粉ってヘルシーそう”ってなる不思議！
もちろん、お水だけの時よりもお豆腐を加えることによって食物繊維はプラスされるので
食物繊維をとりたい人にとっては”ヘルシー”といってもいいのかもしれませんが。
つまり、豆腐のイメージ戦略が勝ちというわけだ
そう、ここで私は「豆腐使ってなんでもヘルシーっていっている人をあざ笑いたい」というわけではなく
（でも、むやみやたらに使ってほしくない気持ちはある）
豆腐の持っているイメージが、すごいなぁと改めて思ったということなんです。
だって、実際は牛乳よりちょっとカロリーも高いし、お水のみの時よりカロリー上がるのに
それなのに「豆腐入れるだけで、なんだかすごく健康を考えているっぽく見えるマジック」を使えるんですよ！
「豆腐ハンバーグ」
「豆腐ケーキ」
「豆腐グラタン」
「豆腐餃子」
ほら！！皆さんも”何だかヘルシーそう”って思ったでしょ？！
私も思いましたよ。何だか、脂っこいものを食べるほど胃腸が元気ではないけれどガッツリしたおかずは食べたいんだ
自分は今”健康キャンペーンやってるんだ～！”ってときは、こんな豆腐入りメニューを食べるだけで
「あ、自分頑張ってんな～」
という満足感は得られます。
確かに、「豆腐ハンバーグ」を例に挙げてみると
脂質の多いお肉の代わりに豆腐を使用するとかなら”ヘルシー”で合ってると思います。
でもその代わりに、水分が離水しないように”片栗粉”とかツナギを多めに使用しているので
糖質は増えますよね。糖質カットしている人からすると
だったらお肉１００％で赤身肉を使えばよほどヘルシーになるのでは？
となるわけです。
つまり、目的を明確にしてこそ「ヘルシー」という言葉が生きてくるということなのです。
（そんなことツッコんでいったら何もいえなくなるけれど）
まとめ「ヘルシーを使うなら目的を明確に」
つまり、”ヘルシー”ってむやみやたらに使うのではなく
「カロリーを控えるという目的からすると」→ヘルシー
「脂質を抑えたいという目的からすると」→ヘルシー
「ビタミンB1を補うという目的からすると」→ヘルシー
のように、たまには意識してみて欲しいと思うのです。
この視点で見ることができると、世の中の色んなメニューや商品がいかに
「イメージ詐欺」を行っているのか、そして自分がそこに踊らされているのかが分かります。
そこを見抜けるようになると、メニューや食品を選ぶときに「本物」を選べるようになります。
ま．．．あまり考えすぎて選べなくなってしまっては本末転倒なのですが。
それでも私は豆腐を混ぜる！
というわけで、豆腐入り＝ヘルシーってどうなの？
という話をしてきましたが、私はそれでもハンバーグや何かの生地に豆腐は混ぜていきたいと思います。
それは、ヘルシーという目的よりかはどちらかと言うと「コスパの良さ」ですが。
また、調理時間の短縮や、節約という面で言えば
「豆腐イン！」
（東横インみたい）
は優れものです。モチモチ感もアップします。
だから、ヘルシーであろうがなかろうが豆腐はどんどん使っていこうと思いますし
逆に、お肉ガッツリ食べたい時は、豆腐の存在など忘れてお肉を楽しみたいと思います！
食育子＠ズボラ管理栄養士
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