栄養指導のコツ3「否定からは何も生まれない」

栄養指導のコツ3「否定言葉を肯定言葉に言い直そう」

よくある栄養指導のパターンで

「お酒は、控えましょう。揚げ物もやめてください。砂糖もだめ」

みたいに”否定の指導”をすることがあります。

腎不全の患者さんにカリウム制限など

命に関わる内容でしたら、そう伝えるしかないのですが

「ダイエット」「体質改善」「生活習慣病」「メタボリックシンドローム」

などの”改善”を求めるタイプの栄養指導・食事指導において

「否定の言葉、禁止の言葉」

は結果を出しやすい指導...とは言えません。

目次

①なぜ否定言葉はよくないのか

皆さんも経験がありませんか?

例えば...親に

「ゲームはもうダメ!」「お菓子はもうダメよ!」

と言われれば言われるほど

「”ゲームしたい!!お菓子が食べたい!!」

と思ったこと。

人は”ダメ”と言われれば言われるほど

そのことで頭がいっぱいになるのです。

 

では、どうすれば良いのでしょうか。

②否定言葉を使う代わりに肯定言葉を使おう

「〇〇はやめましょう」

「控えましょう」

と否定的にいうよりかは、肯定的に言い換えると良いでしょう。

例えばチョコレートやクッキーなど甘いお菓子が好きなAさんに

「甘いものは食べないように」

といったところで、今までの習慣をそう簡単に変えられるものではありません。

それよりも

「間食に、ナッツを食べよう」

「甘いものを食べるなら、高級なすっごく美味しいものを味わって食べよう」

とか肯定的な言い方をすれば良いのです。

③禁止ではなく代案を用意しよう

例えば、毎晩2本の缶ビールを飲むのが楽しみのAさんに

「ビールはやめましょう」「我慢しましょう」

と言っても、実行をしてもらえる確率が低い指導と言えます。

一時的に実施してもストレスがたまることでしょう。

そこで、代わりの案を用意しましょう。

「ビールは1本までにして、2本目からは炭酸水にしよう」

「おつまみは、唐揚げでなく、きゅうりの糠漬けにしよう」

などです。

人は”やっていいこと”を伝えた方が行動しやすくなります。

 

【相手のライフスタイルに応じた”できそうな指導”を】

さて、ここでお伝えしたかったのは

とにかく「ダメ」なことを伝えるよりも

「やっていいこと」を伝えましょう。

ということなのです。

その方の行動変容レベルがどの時期なのかを確認し

その方に”できそうな提案”をしてみる。

そうすることで、禁止をするよりもより結果の出やすい指導を実現することができますよ!

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食育子(しょくいくこ) 福岡出身の管理栄養士。一児の母。 もともと居酒屋で飲み食いするのが大好きだったが、妊娠・出産を機にほとんど飲まなくなった。 今は、外食をあまりしなくなったので、二郎系とかを家でどうにかして作れないか試行錯誤中。
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