働きながら管理栄養士として技術(スキル)を磨くコツ

目次

働きながら、管理栄養士としてのスキルを磨こう!

こんにちは、管理栄養士の食育子です。

お陰様で、フリーとして独立して8年目(2019年現在)になります。

私自身も、大学を卒業してからいきなり独立したのではなく

病院栄養士として実務経験を積んだのちに独立しました。

その実務経験を積む中でもただ任された仕事だけをこなしたのではなく

”将来の自分の身に付けたいスキル”を積極的に習得できる環境整備をしました。

同じ月日を過ごすのであれば、最大限に吸収しようと思ったからです。

中には

[voice icon=”http://shokuikuko.net/wp-content/uploads/2017/11/FreshPaint-39-2017.05.21-05.10.17.png” name=”Aさん” type=”r line”]スキルアップって、一旦退職しないと難しいかも?[/voice]

と思う方もいるかも知れません。

確かに、業種や業務内容によってはそのような方もいらっしゃるでしょう。

しかし、そんな簡単に現在のお仕事を辞めて無職になるわけにもいきませんよね?

そこで、今回は「働きながら今の環境で管理栄養士が技術を磨く=スキルアップするコツ」

を私の経験からまとめてみました。

これは全て”私が実際にやってきた方法”なので参考にして頂けると嬉しいです。

(例は管理栄養士で挙げていますが、色んな業種に当てはまると思いますのでご活用ください!)

①【はじめに】どうなりたいのかを具体的に整理する

まず、「ノート」と「ペン」を用意します。

そして、今後のビジョンについてを整理していきましょう。

スキルを磨くにしても「将来自分がどのようになりたいのかのビジョン」がないと

目的地を入力していないカーナビドライブをするようなものです。

その為には、目的地=こうなっていたいという将来像を整理しましょう。

例えば...

例1)食育イベントの講演会などを行うようになりたい

例2)ダイエット料理教室を運営したい

例3)野菜レシピ研究家として雑誌に連載されたい

このような感じです。具体的であれば具体的な方が良いでしょう。

例えば料理教室を運営したいのであれば

・何人規模で(例:こじんまり6名まで)

・どんな場所で(例:広尾の隠れ家サロン)

このように具体的に書きましょう。

注意点は、現時点で”できそうな規模”で考えるのではなく、色々とジレンマを取っ払って

「本当に、こうなれたら嬉しい規模」で書いてみるということです。

大事なのは今のアナタではなく、なりたい理想のアナタなのです。

②その為に身に付けたいスキルをリスト化してみる

次に、これらの「なりたいイメージ」を描くことで

そのために必要な技術が明確になります。例えば...

例1)食育イベントの講演会などを行うようになりたい 

□人前で話すスキルが欲しい

□人前でも緊張しない根性を磨きたい

例2)ダイエット料理教室を運営したい 

□まず料理教室の運営方法を知りたい

□料理を教えるくらいのスキルを身に付けたい

□〇〇料理に特化したいので、〇〇料理を覚えたい

例3)野菜レシピ研究家として雑誌に掲載されたい 

□写真映えする料理を作れるようになりたい

のように、その「なりたいイメージ」の自分になるために

どんなスキルをもう少し得る必要があるのかを整理していきます。

上記はほんの一例で、1つの目標に対しても10個くらい必要なスキルは探せば見つかるはずです。

なるべく沢山、見つけてリスト化してみましょう。

③現在のお仕事や環境の中で、スキルアップに結び付きそうな業務を整理してみる

では、ここからが本題です。

1~2で整理したことから「自分が今度どこに意識をして技術を磨き、時間を割けば良いのか」

が分かったと思います。

そこから、現在の業務を繋げていくという作業をしていきます。

簡単に言うと...「今の環境で出来そうなことリスト」です。

例えば現在、管理栄養士として委託給食会社で働いているとすれば

例1)食育イベントの講演会などを行うようになりたい → 人前で話すスキルが欲しい

  • 社内研修で講演する機会をもらう
  • 給食委員会で話す機会をもらう
  • 厨房の朝礼で衛生管理講習をさせてもらう

例2)ダイエット料理教室を運営したい → まず料理教室の運営方法を知りたい、運営する知識がほしい 

  • 献立作成と料理教室のメニュー作成法をリンクさせるようにする
  • 休みの日に料理教室に通う
  • 家族や友達を集めてプチ料理教室を行う

例3)野菜レシピ研究家として雑誌に掲載されたい →写真映えする料理を作れるようになりたい

  • 調理の際になるべく綺麗にカットし盛り付けるように工夫する
  • 賄いごはんを撮影する習慣を身に付ける
  • お家ご飯を雑誌の料理みたいに盛り付ける工夫する
  • インスタに投稿して試行錯誤をする

こういう事だとお仕事を辞めなくても出来ますよね。

病院で働きながら話すスキルを磨けた理由

私は当時、病院栄養士として働いている時に、栄養士としての業務にプラスαして

「将来は、食育イベントや料理講師が出来るようになりたいから、人前で話すスキルを身に付けたい」

という目標を設定しました

しかし、実際の業務の中では人前で話すような機会といえば月に一度の「給食委員会」くらいです。

そこで、私が実際に取った行動は以下の通りです。

①病棟で看護師さんと意見交換する際に「こうすると簡単に栄養プラスできるよ(例えばカップラーメンでもワカメ足すと良いとか)」といったちょっとしたコツを小出しに伝える

②すると「そういう裏ワザ話、他にも聞きたい」と需要が増える

③そのタイミングで、看護師長さんへ「実は栄養の院内講座をしたいんです」と申し出る

④実施する(参加者のニーズに合ったテーマを設定)

このように、少しずつ普段からネタを落として聞きたくなる情報をアップしていきました。

また、このような活動を繰り返す中で生まれるのが「口コミ」でした。

(田舎だったからかもしれませんが)

依頼者さん「栄養に関する講義をやって欲しいんだよね~」

看護師さん「あ、うちの病院の栄養士さんそういう話できるよ~」

こうやって、院内のスタッフの紹介で外部講師のお話が来ました。

(当時の様子。地元のお寺で栄養講話を開かせて頂きました)

これは一つの例ですが、私が伝えたいことは

「現在の業務と理想がかけ離れている場合でも

整理して照らし合わせていけば、スキルアップは可能!」

ということです。

与えられた環境の範囲内では難しそうに見えても

目標を設定し、その為に習得したい項目を細分化すれば

「やれそうなこと」が見つかるかもしれません。

この1つ1つの積み重ねで、現職を辞めなくても、スキルアップは可能なんです。

【まとめ】与えられた環境の中で出来るスキルアップを実行していくと...

こうして、現在の環境の中でも将来の自分の目標の為に

「今やれることは何か?」と考えるクセが習慣化できると

どんな逆境でも、折れることなく踏み台に出来る能力を身に付けることが出来ます。

つまり、最初はスキル・技術を磨こうと思っていたきっかけで

実は”どんな環境でも成長できる精神力”を身に付けることが出来るのです。

(もちろん、同じ環境でずっと耐える必要もないのである程度習得したら、辞めるのもアリだと思います笑)

「もう、だいたい網羅したわ!だいたい7割くらいクリアしたわ!」

となってから、次のステージへ進んで行く。

そうすることで、技術も向上しつつ精神力も鍛えられるわけです!

【次のステージへ進むときには、色んな転職サイトを活用しよう!】

個人的にはRDサポートさんの求人とか見ているだけでワクワクしてきます。

給食の栄養士だけでなく、開発やヘルスケア系の求人も多く、視野が広がりますよ。

今の環境や周りの意見だけで「私にはまだ無理だ」って諦めるのは本当に勿体ないことだと思います。

やれることを整理して、行動して、でも完璧ではなく7割くらい攻略したら次のステップに行きましょう!

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食育子(しょくいくこ) 福岡出身の管理栄養士。一児の母。 もともと居酒屋で飲み食いするのが大好きだったが、妊娠・出産を機にほとんど飲まなくなった。 今は、外食をあまりしなくなったので、二郎系とかを家でどうにかして作れないか試行錯誤中。
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